歯周病は自覚症状が現にくい病気です。そのため、痛みや腫れなどの自覚症状がでて、受診されても手遅れになることが多々あります。手遅れというのは歯を抜くことを意味します。
それだけに大切な歯を守るためには定期的なチェックと早期治療が必須になります。
歯周病は歯ぐきと骨の病気です。
自覚症状がほとんどないうちに重症になってしまう恐ろしい病気です。
プラーク(歯垢)が歯と歯ぐきの間にたまると歯茎に炎症が起きて「歯周ポケット」と呼ばれる隙間ができ、プラーク(歯垢)がどんどんたまりやすくなります。
それが放置されるとポケットがどんどん深くなり、進行すると歯を支える歯槽骨も破壊されて吸収してしまいます。そして最終的には歯を失うことになります。
従って、歯を失わないためにはプラークを徹底的に除去し、歯茎の炎症を抑制することが必要です。
歯肉炎
歯周ポケット
(2〜3mm)
軽度歯周炎
歯周ポケット
(4〜5mm)
中等度歯周炎
歯周ポケット
(5〜7mm)
重度歯周炎
歯周ポケット
(7mm以上)
歯周病の直接の原因はプラークの中にいる歯周病菌ですが、 歯周病のかかりやすさを左右する因子、いわゆるリスク因子があり、それらが関係しあっての重篤度に影響を及ぼします。
リスク因子には、喫煙、遺伝的な要因、糖尿病、薬剤の副作用、女性の思春期、妊娠、更年期、ストレス、骨粗鬆症、偏った食生活、歯並びの悪さがあげられます。
歯周病の原因となる歯周病菌を減らす為には、毎日のていねいな歯みがきでプラークを除去していくことが必要です。
みがき残しをなくすために、効果的な歯みがきの方法や、歯間ブラシのような口の中の状態に応じた道具の使い方を身につけていただくことが重要です。
しかし、歯ブラシでは落としきれない頑強なバイオフィルムという構造体が歯にこびりつくことがあります。
これを除去するためには定期的に専門的なクリーニング(PMTC)を受けていただくことが必要です。
歯みがきに熱心でも入れ歯になってしまう人もいるかと思えば、たいしてみがかないのに歯の丈夫なお年寄りもいます。これはリスク因子の差です。
遺伝的な要因は変えることはできませんが、それだけでは病気にはなりません。
歯科治療によって改善できるリスク因子だけでなく、アドバイスを受けて自分で改善できるリスク因子もあります。 このリスクを下げることが予防であり、治療でもあります。
そのためにも自覚症状がない方でもぜひ一度歯周病のチェックを受けていただくことをお勧めいたします。