国際インプラント学会に参加してきました。
2018年04月9日
4月5日~7日の日程でマレーシアにて開催されたINTERNATIONAL CONGRESS OF ORAL IMPLANTOLOGYに参加してきました。アジアで開催される国際学会では数少ないインプラント領域限定の学会で初めて参加しました。マレーシアの参加者が多かったのですが、韓国、インドからも多くの歯科医師が参加しており、活発なディスカッションがありました。
大変興味深い講演が多かったのですが、中でも私が関心を持ったのは、昨今のテクノロジーの進化によってもたらされたデジタルアプローチによる治療法の紹介でした。インプラント治療計画から歯間乳頭の再建までを考慮した補綴物の製作をシミュレーションし、遠隔操作の手法によりシミュレーション通りの結果を生み出すワークフローは今後の歯科界に大きな変化を生み出すものと思います。
もう一つのトピックとして、今後の発展が期待されるジルコニアインプラントが紹介されていました。まだまだ、症例数が限られていてその評価は今後の研究結果を待たなくてはなりませんが、金属アレルギー患者さんに対してインプラント治療を行う際の大きなオプションとなることは間違いないと思います。注視していきたいと思います。