第127回日本補綴歯科学会に参加してきました。Vol.2
2018年07月2日
日本補綴歯科学会第127回学術大会に参加してきました。
今回、私はまず睡眠時無呼吸症候群の患者さんに対する治療について、診断、治療に必要な基本的知識から歯科医師が果たす役割についての講義を聴きました。睡眠時無呼吸症候群の治療の中で、歯科医師として関わるのはマウスピース治療ですが、その際の効果の判定方法や、マウスピースの使用限界などについて学ぶことができました。
また、義歯については、軟質リライン、ノンメタルクラスプデンチャー、短縮歯列への補綴介入についてそれぞれ著名な先生方のお話を聴くことができました。補綴治療に用いられるさまざまな材料の性質と、その有効的な使用方法、今後の課題についてを臨床例を交えながら講義していただき、とても勉強になりました。その中でも特にノンメタルクラスプデンチャーを用いることのできる症例、またその場合の適した材料や設計についてのお話が日頃の疑問点の解決に役立ちました。
他にも、超高齢社会におけるインプラント治療の問題点や、有床義歯治療における適切な検査の選択と実施についてなど、補綴治療全般を通した幅広い分野について貴重なお話を聴くことができ、とても充実した学会でした。
ドクター S